第4回:誰にも分からないような専門的なことを、誰にでも分かるように具体的に伝えると?
第4回は引き続き専門性についての話し方をお伝えします。
今回のポイント
・専門的な細かい話しは鮮明に映像が浮かぶぐらい具体的に
前回は一瞬で診断できるかどうか?というお話しでしたが、
診断がいつでもできるという状況はないと思います。
今回は専門的な知識を話して、専門家として認知してもらうケースになります。
(ただし診断できるほうがインパクトは強いです。)
あなたは、自分の仕事や専門的な情報を相手に伝えるとき何を意識していますでしょうか?
よくある自己紹介のパターンでは次のようなものでしょうか。
「○○の仕事をしています。主に○○の業務をしていまして、○○ができます。過去には、○○の仕事にも携わってきました」
こちらはNGではありませんが、「広告」「PR」としての自己紹介になります。
このブログでは「ブランド」を目指したいので少し改良します。
では、何を変えればよいでしょうか?
まずは上の事例の要素を分解して考えてみます。
・私は○○の仕事をしてきました。
・私には○○なスキルがあります。
・私は過去に○○な仕事に関わってきました。
これを私の例で具体的に当てはめてみます。
・私は音楽業界で演奏の仕事をしてきました。
・私には、どんな曲でもギターで演奏することができます。
・私は過去にオリコン1位をとったアーティストとライブをしてきました。
PRとしては十分かもしれません。
ただ「この人は演奏に絶対的な自信がある人なんだな。」と、
相手から思ってもらえるようにするにはどうすればよいでしょうか?
自分がPRするのではなく相手から直感的に理解してもらう、これがブランドになります。
ここでポイントなることは「細かく相手にも分かる話しを具体的に」です。
例えば、次のように伝えてみます。
過去に渋谷公会堂で2000人の前で演奏をしましたが、周りが吐きそうなくらい緊張して委縮している中、私は開始5分前にもかかわらず、楽屋で配られた唐揚げ弁当にたれをかけて食べ始めました。
「今よくそんなの食べられるな…」とあきれられましたが、私は演奏に絶対的な自信があったので緊張の「き」の字もありませんでした。
ライブが終わる頃には、2000人が立ち上がってスタンディングオベーションをしている光景をステージから見ることができました。
…と、簡潔にエピソードをお伝えしましたが、いかがでしょうか。
前者の
・私は音楽業界で演奏の仕事をしてきました。
・私には、どんな曲でもギターで演奏することができます。
・私は過去にオリコン1位をとったアーティストとライブをしてきました。
と伝えるよりも、その人の専門性が直感的に伝わると思います。
ここで伝え方のポイントがあります。
・普通の人が分からない専門用語を使わない
・話しを聞いて具体的な映像が思い浮かぶようにする
・知識をひけらかしてマウントをとろうとしている
・細かい描写があるほど信頼性があがる
この4つは絶対にはずさないようにしましょう。
ダメな事例で言いますとこのような感じになります。
過去に渋谷公会堂で2000人の前で演奏をしましたが、大きなホールだと音がこもりやすいのか、いつも使った設定よりもミドルを3下げました。
ペダルのオーバードライブもその会場には合わなかったので、リハーサル途中で、急遽ブースターを用意してもらいました。やはり、音にこだわって演奏していますので。
結果的には、本番でいい音を出せたので大成功です。
…いかがでしょうか?
なんとなく専門家っぽいことは言ってるし、最終的に良かったの?程度は分かります。
専門用語ばっかりで意味が分からないし、つまらないですよね。
こうなると「ブランド」として失敗します。
では、最後にあなたのエピソードを作成しましょう。
あなたが専門家として認知してもらうために、次の質問に回答してみてください。
①あなたが専門家として認識してもらいたいことは何ですか?
補足:このブログでは、あなたの仕事を紹介してビジネスに繋げることを想定しています。
あなたが普段何をして、何のスペシャリストですか?
相手にどのような認識をもってもらうと仕事につながると思いますか?
②その中でも特に専門的で誰も分からないようなことは何ですか?
補足:専門的であるからこと、具体的に伝えられると思います。
セールスマンであったとき、あなたの現場を経験しないと絶対に分からないことは何ですか?
体験や経験という1次情報をもとにした内容にしてください。
③その専門的なことを誰にでも伝わるような、または簡単な言葉で伝えられるエピソードは何ですか?
補足:難しい場合は日常生活に例えて置き換えてみるなどすると、伝わりやすくなります。
日常生活とあなたの仕事が関わっていることは何ですか?
商談の難しい交渉を夫婦喧嘩の交渉に例えてみるなど、です。
今回は以上になりますが、いかがでしたでしょうか?
一言でまとめますと、もっとも強いエピソードのなるのが、
「誰にも分からないような専門的なことを、誰にでも分かるように具体的に伝えられる。」
ことです。
是非あなたのエピソードを作成してみて下さいね。
次回は、実績の伝え方についてを紹介していきます。
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