【=9800円=切りの悪い価格は何故売れやすいのだろう?】
おはようございます。にほん営業科学です。
商品を販売している人にとって、
切りの悪い数字を価格にすることは多いですよね。
10000円の商品を9800円にしたり、
300円のお菓子も298円で販売したり。
そもそも、何故このような数字が使われるのでしょうか?
皆このような価格設定だから、
うちもそうしようとなんとなく使われている方も多いのですが、
理論を紹介しますね。
例えばですが、
4980円の商品
5000円の商品
5012円の商品
があったとします。
ほとんど同じ価格ですよね。
ただ、5012円より4980円が32円もお得なので、
お客さんにとってはお得に感じるはずだ。
と、思われかも知れませんが、
実はこれに関して直接調査された結果はほとんどありません。
また、4980円なら4000円ぐらいに勘違いして
購買意欲をかき立てることができるということも違います。
では、何が起こっているかというと、
値段を見たときに脳内でものさしができるのです。
5000円なら1000円単位の尺度ができます。
同様に、5012円なら1〜10円単位です。
実はこの尺度が高ければ高いほど、不満の強さが大きくなります。
5000円の商品の価格が適正なものでなかったと感じたとき、
その人は、実は4000円ぐらいのものではないか?
と、1000円単位で疑いを持ちます。
こうなると、損した!という気持ちが強くなりますよね。
商品を買う時にも、買って損したときの気持ちの大きさを
無意識に感じて購買意欲が下がるのです。
その一方、4980円なら10円もしくは100円の単位の尺度ができます。
この場合も、商品と価格があっていないなーと感じたとします。
しかし、「実は4700円ぐらいだろう?」と
金額の損失を少なく見積もるため不満を持たれる強さが少ない訳です。
こういった原理があるため、切りの悪い数字の方が売れやすくなります。
もちろん商品によって、切りのいい数字のほうがよい場合もありますが、
「お客様にとって、価格の尺度をどのように感じられているか?」
という視点でも価格設定をみてくださいね。