第5回:つい誰かにあなたを紹介したくなる実績の伝え方
第5回は唸る実績を伝えるために準備することをお伝えします。
今回のポイント
・唸る実績とは「つい誰かにあなたのことを話したくなる」話しをすること
・コンセプトメイキングの基本をおさえておく
専門性の伝え方をお伝えしてきました。
一瞬で的確に診断し、知識を披露できるとやはり「すごい!」となります。
しかし、そんな専門性にも弱点が一つあります。
専門的なことは、ある意味主観的なことで客観性に欠ける面もあります。
診断ができるということは客観的な証明になりますが、
当てずっぽうじゃない?と疑われるケースも考えられなくはないです。
あなたが専門的に学んできたことは本質的には誰にも分からないし、
その場ですぐ証明することが難しいからです。
なので、今回は客観的な視点で、あなたのブランドを知ってもらうようにしましょう。
客観的な視点とは、お客様の声であったり、あなたの実際に出した結果になります。
あなたの知識や技術がベースの情報ではなく、あなたが出した「結果」という情報を伝えます。
では、実績を的確に伝えて注意を引く、
最大限あなたに興味を持ってもらうためにどのように実績を伝えるか?
今回は実績についてお伝えしていきます。
例えば、あなたがセールスマンとしたら様々な結果が考えられます。
・1年間でどれくらい売り上げたか?
・○○地区ではどれくらい売り上げたか?
・年間の訪問数は誰よりも多かった
・セールストークで成約率が70%以上
・入社1年で営業トップになった。
などなど、様々な表現があると思います。
何を選択すれば、自己紹介であなたに注意を引くことができるでしょうか?
ここで考えることは2つあります。
①権威性を発揮するにはどうすればいいか?
②コンセプトメイキングを学び、それを取り入れる
①から説明していきますね。
①権威性を発揮するにはどうすればいいか?
権威性とは、言葉の通り権力がある様子ですが、ひとつ事例をみてみましょう。
もしあなたがカメラマンで、自己紹介から仕事をもらいたいと思ったとき。
一般的な自己紹介では、次のように話すことが多いです。
「私は人物をとるカメラマンをしています。…とくにアーティストを撮影することが得意です。」
これは、第2回で説明した広告・PR型の自己紹介ですね。
あなたが何をやっているかわ理解できますが、
多分ほとんどの人が自分と関係ないや…と感じるでしょう。
もちろん、自己紹介後にあなたが注目されることはありません
では、権威性というものを入れるとどのように変わるでしょうか?
次の自己紹介を見てみてください。
「アーノルド・シュワルツェネッガーの写真撮影をしていました。」
いかがでしょうか?
この一言だけでインパクトはないでしょうか?
有名人という権威を借りた自己紹介になります。
「えっ?ホントに?」とあなたのことが気になるはずです。
思わずどんな撮影をするのか気になりますし、自分も撮って見て欲しいと感じますよね。
これがあなたのブランドにつながり、かつ聞き手に関連性も持たせることができます。
有名人の例でお話ししましたが、物でも意外と権威性を発揮できることがあります。
「10年貯めて購入した2500万のカメラであなたを撮影します」
少しインパクトは弱くなりますが、実物を見せながら紹介することもできます。
そんなカメラで撮ってもらったらどうなるのだろう?
と、聞き手につながりを作ることができます。
そしてもう一つは、あなた自身の権威性になります。
それは、カメラのコンクールで世界一など、客観的に証明できるものですね。
これらを踏まえて、あなたが持っている権威性を一度振り返ってみて下さい。
権威性という言葉をもう少し平滑な言葉で説明しますと、
「普段絶対に近づくことができないけど、誰もが知っているものをあなたが持っている」
ということを話すことができると、よい自己紹介になるはずです。
そして、あなたの自己紹介を聞いた人が「つい誰かにあなたのことを話したくなる」となれば、新しい仕事や人間関係へ発展するでしょう。
②コンセプトメイキングの基本をおさえておく
もう一つは、コンセプトメイキングを学んでおくということです。
コンセプトというと様々な定義がありますが、このブログでは
注意を引くキャッチコピーという意味合いで使います。
コンセプトについては詳しい書籍がたくさん出ているので、細かい説明は省略しますが、
ここでは自己紹介で使えるインパクトの強いものをお伝えします。
●圧倒的なビフォアーアフター
ビフォアーアフターとは、あなたが以前○○の状態だったが、○○になることができた。
という変化を表すことです。
弊社の井上の例で言いますと、売上0円から一人で売上14億を達成した。
これは圧倒的なビフォアーアフターですよね。
思わず「どうやったの?」と聞きたくはありませんか?
シンプルに大きな変化というものは人の注意を引きます。
・偏差値一桁から東大に合格した。
・1か月で20kgのダイエットに成功した
・入社3か月で社長の年収を超えた
など。
こうやって書くと難しいと感じられるかもしれませんが、
意外とあなたが当たり前にやっている行動が、周りの人にとってすごいケースがあります。
例えば、
カメラの仕事をしていて、こだわっていたら毎日1万枚撮影していた。
ホテルのドアマンを続けていたら1万人の人の顔と名前を記憶した。
営業マンでコツコツ頑張って、訪問件数が1万件を超えた。
お米にこだわっていて、毎日一粒一粒チェックしてお客様に出すようになった。
このような日常積み重ねているところに、圧倒的なビフォアーアフターが潜んでいます。
もし、パッとビフォアーアフターが思いつかない場合は、日常を振り返ってみて下さい。
●+とーを一緒にした言葉を入れた自己紹介
もう一つ使いやすいコンセプトがありまして、それは+とーを一緒にした概念を作ることです。
相反する言葉を同時に入れるのですが、こちらの言葉を見てみてください。
「一切撮影しないプロカメラマンです。」
え?どういうこと?っと、ふと疑問に思わないでしょうか?
それでプロでやっていけるの?と気になります。
カメラは撮影するものという常識の反対の概念を混ぜた言葉になります。
撮影するという動作の反対を入れましたが、
世の中の人が持っているイメージと逆を盛り込む方法もあります。
こちらはいかがでしょうか?
→
「友達がいない引きこもりのトップ営業マンです。」
トップ営業マンって友人が多いイメージがありますよね。
それなのに、友達がいない引きこもりってどういうこと?
と、あなたに興味をもってくれます。
相反する言葉、概念であなたの実績を伝えるとより印象に残ります。
というイメージで、+とーを一緒に入れると興味を引きやすくなるので、
ひとつのテクニックとして覚えておくと役に立つことがあります。
さて、テクニック的な面をお伝えしてきましたが、
自己紹介の場面では、あなたに対して疑問を持たせるということが大切になります。
あなたのことを完全に紹介してしますと、実は逆効果になります。
ああっ、こんな人なんだと興味を失う状況になりやすいです。
結末をすべて知ってしまった映画のように。
・あの人は何であんなことをしてきたのだろう?
・さっき言ってたことってホントかな?
・あんな実績をだしたなんて、何故そんなことができたのだろう?
相手に疑問をもってもらうことが、あなたと相手の関連性を作りだすことになります。
是非、唸る実績を伝える、コンセプトメイキングを学ぶことをやって見て下さい。
次回は、ストーリーについてお伝えしていきます。
これまでお伝えしてきたことをどうやって、具体的にストーリーに落とし込んでいくか一緒に考えていきましょう。
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