こんにちは。にほん営業科学です。
日本では、しばしば他国の文化が浸透するケースがあります。
先日ではハロウィーンがありました。
20才以上の方なら、幼少時代にはなかったですよね。
今では当たり前のように、10月になればハロウィーン一色となります。
店頭にはジャックランタンの飾りが、どこからともなく現れます。
ふと街並みを見ると、紫や黒のコントラストで彩られます。
誰かが意図して仕掛けて、それがSNSなどで広がったものだと思います。
何故このような事例が成功するのでしょうか?
その、ヒントのなる素晴らしい事例がありました。
記事タイトル引用:
5つ星ホテル総支配人に聞く“ナイトチョコ”の価値、質の高い睡眠を得るためにできることとは?
事実関係の要点をまとめます。
①10年前からザ・キャピトルホテル 東急では、ナイトチョコレートの文化を取り入れた
②ナイトチョコレートとは、客人への心遣いのため枕元に2粒のチョコレートが添えられる。
③ナイトチョコレートは、世界的にスタンダードである。
「よし、ナイトチョコレートは面白いな、うちもやってみよう!」
と発展する場合、そのほとんどが上手くいかないかも知れません。
ただインパクトをだすために、異文化を取り入れても「つながり」が生まれません。
にほん営業科学が、アメリカのコンサルサービスをいきなり提供しても、違和感しかありません。
「つながり」とは、自社のビジョンに共鳴しているかどうかです。
ザ・キャピトルホテル 東急さんの場合、ビジョンは何でしょうか?
公式HPに記載されています。
「心和らぐ、上質な時間」
心が和らぐ瞬間を提供するために、細やかな心遣いがあります。
バスローブやパジャマは目に入る位置に。
日常を忘れてリラックスするために、証明は少し暗く。
上質なおもてなしの中で、ナイトチョコレートはどうだろうか?
ふと枕元を見ると2粒のチョコレートが置かれています。
ほんの少量の甘い物を口に含んで、幸せな気持ちのまま眠りにつく。
しかし、寝る前に甘いものを食べてはいけないという日本文化があります。
甘いものを口に含むことに抵抗があるかも知れません。
でも、日常的に縛られているルールから解放されて、本当にリラックスして欲しい。
そんな気持ちも込められています。
ビジョンという背景があるからこそ、ナイトチョコレートがお客様へ伝わる物語になります。
自社のビジョンと他国のスタンダードな文化が融合した、素晴らしい事例ですね。
皆さんの場合はいかがでしょうか?
「ビジョン×他国のスタンダード」という視点で、面白いサービスが発見できるかもしれません。
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