おはようございます。にほん営業科学です。
「他社と違う、良いことをやろう」
ということは、誰もが実践していますよね。
しかし、ここには落とし穴がありまして、
「合理的な判断って突き詰めるとみんな同じ答えに辿りつく」
ということを理解しておく必要があります。
合理的な判断とは、
お客様の悩みをインタビューしてそれを解決しよう。
データーを分析して、ユーザーの行動を見極めよう。
などです。
同じ業種の方が、同じ分析を行っても、
だいたい集まるデータは同じなのですね。
(よほど優れたアナリストがいれば別ですが)
そして、そのデータを土台に作られた商品は、
おそらくすでに誰かが試していることであったり、
逆に発見したとしても、すぐに誰かが模倣をします。
では、どのようにして
「他社とは違う良いところ」見つけていくか?です。
それは、「賢者の盲点」を見つけることです。
賢者の盲点とは、
「物を知りすぎて常識に疑いを持たず見落としていること」
です。
例えばですが、オーブントースターがあります。
常識的に考えて求められているものは、
おそらく次のものではないでしょうか?
「急いでいる朝なので、いかに早く焼けるか?」
「たくさんの枚数を焼けて、クッキーや他の調理も容易にできる」
「安くて長持ちして、洗いやすい設計」
リサーチするとこのような答えに行き着くはずです。
「他社とは違う良いところ」を見つけるには、
賢者の盲点を破る必要があります。
破るには、常識の逆に行く必要があります。
例えば、
>そもそもパンを焼かなくても美味しく食べる別の調理方法がある
>逆にたっぷり時間をかけて、焼き釜から出したパンにできないか?
などですね。
実際にこの発想でヒットしているトースターもあります。
この盲点を破るをのは難しいですが、
考える方法として「何故その常識が信じられているのか?」
という背景を追っていくことです。
「何で朝急いでいるの?」の背景は何でしょうか?
ここにヒントがあります。
ちなみに、焼き時間30秒を1秒にしようというのは、
「常識の先」の発想ですので注意してくださいね。
これは、やがて真似される運命にあります。
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