第3回:あなたが専門家として認知してもらうために「診断」を活用する
この回のポイント:
①専門家として認知してもらうために「説明」ではなく「診断」を行う
②業務プロセスを分解して、自己紹介であなたが行える「診断」を探る
第3回になりました。
ここからは、具体的に何を伝えていけばいいのかお伝えします。
概念的なお話しが続きましたが、実際に手足を動かせる行動に直結した内容になります。
自己紹介で「ブランド」を感じていただく。
これがあなたと初めて出会った見ず知らずの他人が結びつくカギになります。
前回の最後に少しだけ紹介しました。
1)あなたの専門性を一瞬で理解してもらえるか?
こちらを解説していきます。
専門性…こちらも抽象的な言葉ですよね。
一体何をもって「あなたが○○の専門家だ」と言えるのか?
あなたは、周りの初対面の人へ専門家として認知させるために何をしますか?
ポイントが2つあります。
①一瞬で専門家としての診断ができる
②専門的な細かい話しは鮮明に映像が浮かぶぐらい具体的に
第3回では「①一瞬で専門家としての診断ができる」を紹介します。
専門家として認知してもらうために、よくやりがちなことは知識を披露することです。
(効果的な知識の伝え方も第4回で説明します。)
例えば、あなたはワインに詳しくて専門店を経営していたとします。
実際に会食を行って、あなたがワインの専門家であることを知ってもらうために、
メニューを見てワインの知識を披露し始めます。
「これは、○○地方で作られたもので、バニラのような香りが合って少し渋みがあるよ〜」
もちろんこの話しを聞いて、「あっ、この人ワインに詳しいな」という認識はしてもらえます。
ただ、ワイン好きの人がいれば、興味をもってくれるかもしれませんが、
全然興味のない人からすると正直どうでもいい話になります。
一言でまとめると、
専門家として認識してもらうために説明をするとインパクトが少なくなる。
ということです。
では、より効果的に専門家だと認識してもらう方法は何があるでしょうか。
それは「説明」ではなく「診断」を行うことです。
診断とは言葉の通り、対象に対して診断を下すという意味です。
ワインの例で言いますと、うんちくは一切語らず、
目の前に運ばれてきたワインを一口含んだだけで、
「あっ、これは1990年代の○○じゃないですか?」とソムリエさんに話しかける。
というような行動になります。
それが当たればものすごいインパクトで、一瞬であなたがワインのプロだと認識されます。
一口飲んだだけで、そこまで分かるの?と驚きますよね。
診断と書きましたが、別の言葉で表すと「○○に対して正確な判断」ができることです。
あなたが自己紹介で行って欲しいことは、この診断です。
ここで質問します。
あなたが自己紹介をするとき、専門家として瞬時に診断できることはありませんか?
業種によってその場で行えることはない可能性もありますが、
絞りだせば意外とでてきます。
ちょっとエクササイズしてみましょう。
もしあなたがコンビニを10年経営したプロフェッショナルだとしたら、何を診断しますか?
ぼんやり考えていると中々出てこないので次のステップで考えて見てください。
1)考えるときに、まずは業務のプロセスを辿ってみます。
・商品を仕入れる
・商品を棚に陳列する
・店舗でお客さんを迎える
・レジで会計をする
・どんな人がきて、何がどれくらい売れたか調べる
などなど、分解していきます。
2)そこからあなたが瞬時に判断できることは何でしょうか?
例えば「毎日人を見ているので地域の人の流れを診断できる。」
どの時間帯でどんな人が流れているのか判断ができるので、
この地域の朝8:00の人の流れは、30代の男性が多いから○○の広告を置いたらどうだろうか?
というような、診断が瞬時にできたらどうでしょうか?
プロフェッショナルなコンビニの経営者という認識はもってもらえるはずです。
中々思いつかないなとなった場合は、
第一回で紹介しました、関連性持たせるために何の集まりかから辿っていきます。
もし、経営者仲間で懇親を深めるための会食ならば、そのカテゴリーを考えてみます。
みんな何を目的に集まってきているか?です。
「ビジネス仲間を作りたい」
「この地域の情報を知りたい」
「みんながどんなビジネスをしているか仕組みを知りたい」
「どうやってマネージメントしてるのか聞きたい」
その中でコンビニ経営に共通することは何でしょうか?
・この地区ではどういう商品が売れやすいのか?
・○○を仕入れるときこういう交渉をしたらいい
・アルバイトを雇う時の診断方法
など、普段業務でやっていることをイメージすると色々出てくると思います。
コンビニを例にあげましたが、是非あなたの業務に当てはめて考えて見てください。
それでは、第4回も引き続き専門家を認識してもらうための方法を紹介します。
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